グリセミック指数と糖尿病

Vegetarian Nutrition & Health Letter. April 2004 vol.7, No.4より

 アメリカ人の成人のうち約8%が糖尿病にかかっており、世界中では1億人近くの人がこの病に悩まされています。糖尿病にかかる人の割合は発展途上国においてさえも増え続け、II型糖尿病はかつて“成人型”と言われていましたが、いまや子どもや10代の少年らのあいだでも多く見られるようになってきました。

 アメリカの患者のうち約90%がインスリン抵抗性に原因があるII型糖尿病です。糖尿病患者はそうでない人より冠動脈心疾患の危険性がかなり高くなります。実際、一般人では冠動脈心疾患の罹病率が減少していますが、糖尿病患者にはその傾向が見られません(11)。一般的に、糖尿病患者は中性脂肪が高く、HDLコレステロールが低い傾向が見られ、この傾向はメタボリックシンドロームの患者にもみられます。また、II型糖尿病はしばしば小さく高密度のLDL微粒子をかなり多く持っています。

 研究によると、高グリセミック食に加えて、食物繊維が少ないとII型糖尿病になる危険性が2倍以上になります(12)。看護師健康調査によると、糖尿病になる危険性は総炭水化物量や総脂質の摂取量ではなく、食事のグリセミック指数と関係していることが報告されています(13)。糖尿病患者を用いた臨床研究では、低グリセミック指数の炭水化物を主とした食事によって血糖値のコントロールが良くなったことが報告されています(14,15)

 グリセミック指数が血糖値のコントロールに重要であることをすべての研究が支持しているわけではありませんが、II型糖尿病患者21人の成人を被験者とした最近の臨床研究では、低GIの炭水化物を多く含んだ食事、あるいは単価不飽和脂肪を多く含む食事は、高グリセミック指数の食事と比較するとHDLコレステロール値を上げることが示されています(16)

参考文献

11. Curr Hypertens Rep 1999;1(5):379-80.

12. Diabetes Care 1997; 20(4):545-50.

13. JAMA 1997; 277:472.

14. Diabetes Care 2000;23(10):1461-6.

15. Diabet Med 1992;9(5):451-8.

16. Eur J Clin Nutr 1999; 53(6):473-8.





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